【売れるしくみのコラム No.019】業界に走るAIの激震。保険・旅行・コンビニetc
各業界で人工知能を利用した販売システムが増えている。
保険、旅行、アパレル、コンビニなどである。
保険業界では、従来の方法では提供できなかった新たな保険商品やサービスの提案が可能となり、提案内容の変化と同時に、業務の効率化と高度化を図っていく動きが加速している。保険と技術を掛け合わせた造語でインシュアテックやインステックと呼ばれている。
旅行業界では、ネット旅行代理店とホテルチェーンなどが共同して、ネットで希望に応じた旅行提案をするだけでなく、現地ガイドもしてくれる。ツアーの良さとしては旅行先のことを詳しく知ることができる、一方で、個人旅行の良さはなんと言っても自由に好きなときに好きな場所に訪れることができる。こうしたツアーと個人旅行のよさを両方兼ね備えた旅行をAIによって実現している。店舗や観光地に近づいただけで人工知能が音声ガイドをはじめるしくみだ。
アパレルでは、人工知能が好きな洋服をコーディネートしてくれる。自分の好みに合った服をクリックしていくことでAIに嗜好を学習させていく。学習した嗜好を元にトレンド情報や商品データベースから服装の提案をしてくれるのだ。気に入らなかった場合は、そのことも学習する。こうした情報は、購買前の情報であってもメーカーにとってはとても重要な顧客ニーズとなる。取り組みが早かったこともあり、利益率改善の事例も出始めている。
コンビニでは、無人のAIコンビニが話題となっている。駅構内に設置された無人コンビニでは、カメラが顧客の手にした飲料品や食品などの商品を把握して、自動で購入金額を計算して決済してくれる。実証実験段階ではあるが、実現に向けた動きに注目したい。
数年前までは人工知能に何ができるのか、見えていないことも多かったが、具体的になり成果も出始めている。展開するスピードが早く、強い競争力を持つ競合として自社のビジネスモデルを見直す必要を迫らている業界もある。
どのビジネスにおいても、できる限り早く情報をキャッチして備えたり、対応していく必要がある。
北林弘行
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AI かぁ、私たちが考えなくても良い時代が来てるんでしょうか?
アカギさん、コメントありがとうございます。
単純な作業の自動化はこれまでも起こってきていることで、今、起こっている変化はその延長にすぎないと思います。導入が進む背景には技術の進化とともに日本特有の人手不足があるので、現在は補完関係も働いているように感じます。
産業革命は仕事を増やしましたようになると良いですね。