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【売れるしくみのコラム No.24】東京五輪の経済効果

公開日:2019年03月25日 カテゴリー:売れるしくみ タグ:

2020東京五輪を来年に控えて、各施設も整いつつある。

これから代表選考が本格化していく時期を迎え、最終的な準備段階に入る。

2020東京五輪の経済効果は3兆円~150兆円までと非常に大きな幅のある試算が出されており、中間値として5兆円~32兆円までともされる。

これまでも経済効果に対する計算は様々されているが、1964東京五輪の経済効果は1兆円程度と言われている。

一方で、効果の前に投資した費用があるわけだが、1964年のときは当初予算270億円だったものが、最終的に、新幹線の開通、高速道路や地下鉄の延伸、上下水道の整備を含めると約1兆円(当時のGDP約30兆円。GDP比で3%強)ともされるため、実質的な収支はほぼゼロという計算になる。

今回の2020年においても、当初予算は5000億円とされていたが、同様に水膨れのように3兆円規模になっている。

150兆円の経済効果がでるなら素晴らしい波及効果である。

1964年当時と同等の経済効果が出たとして20兆円程度となるが、一般に先進国は効果が出づらいと言われているので、150兆円の効果は期待しづらい。

経済効果はわかりづらいため、GDPの成長率を目安にするほうが却ってシンプルかもしれない。

ビジネスジャーナルの2018年12月の「ポスト五輪の東京~2020年以降も勝つまち、負けるまち~TOKYO 2020『東京五輪の経済効果32兆円」のお粗末な実態…大半が空論同然、五輪後の不況が濃厚』」という記事では、過去の五輪におけるプレ五輪と当年度とポスト五輪におけるGDP成長率の比較をしている。

1964年の東京五輪では、プレ10.6%、当年9.5%、ポスト10.5%と微減であった。ソウル、バルセロナ、シドニー、北京ではいずれも減少。アトランタ、ロンドンでは増加している。五輪発表前と発表後の比較もあるとよりわかりやすいように思うが、五輪自体が経済効果を生むといい切るのは難しいようである。

イベントとして一過性になりがちではあるが、認知度は圧倒的であるのは間違いがない。

事実、これまでの五輪開催都市名はすべて知っている。とくに、アトランタやバルセロナなどは五輪によって認知度が高まった都市であろう。

こうした経済的な目的を重視する商業的なオリンピックに対する批判も絶えない。

スポーツの世界的な祭典が、平和的で文化的な交流の場となることを願う。

 

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北林弘行

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コメント

  1. よっしー より:

    単純に考えたら国策として堂々とオリンピックを名目に金儲けしましょう!が商売上における行動なので、まあ貯めた資産をおじいちゃんのためだから!とよくわからんのを孝行名目で買いつつ、自分のものもたくさん買っちゃうみたいなもんじゃないんでしょうか。
    そしてオリンピック後は資産使い切った(死んじゃった)後だから、そもそも使う金ないし、死んだとしたら使う人間いないからなおのこと死んだ金だよねー。
    と思うので経済波及効果は出たとしても、前後比較は絶対に下がると思います。

    • Cookai より:

      よっしーさん、コメントありがとうございます。
      おっしゃるとおり東京五輪後、このままいくと下がりますね。今回はできるだけ大きなお金を動かして、インフラの再整備を少しでもしたかったという側面もあったと思います。

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