【売れるしくみのコラム No.27】会社経営におけるマーケティング2
日本でもファンの多い「知の巨人」「マネジメントの父」と呼ばれる故ピーター・F・ドラッカーは「企業の目的は顧客の創造である」という。
そして、その顧客の創造は2つ。「マーケティング」と「イノベーション」だと。
イノベーションは新しい取り組みとなり、新規事業の成否はビジネスアイデア以上にその起業家精神(アントレプレナーシップ)に掛かる。
「イノベーションと起業家精神」の中で、7つの源泉として
・予期せざるもの
・調和せざるもの
・プロセス・ニーズ
・産業と市場の構造変化
・人口構成の変化
・認識の変化
・新しい知識
が挙げられている。
大きなうねりが起こっており、まさに、その渦中にある。
可謬主義的には「昨日まで正しかったことが、今日も正しいとは限らない」というのだろう。
イノベーションの例は多くあるが、わかりやすいものとして
「いちご大福」が挙げられる。
今となっては当たり前に感じる「いちご大福」も発売する前には苦悩があったと言われる。
開発については諸説あるが、一不二さんと大角玉屋さんが発案・販売開始をされたとする説が強そうだ。
当時は昭和のバブル期で和菓子離れが深刻化しており、頭を悩ませた末に、大福に生ものを入れることは邪道とされていたが、その慣習を打ち破って初めて餡の中にいちごを入れた。結果、いちご大福は1日1000個も売れる大ヒット商品になったという。
あとから見ると、どうってことのない話に見えるが、その小さな壁が越えられないことが多い。
いちご大福も和菓子離れを課題だと誰かが感じなければ、生まれなかった商品。
イノベーションというと大仰に感じるが、基本はアイデアとそこへの思い入れなのだ。
北林弘行
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巨峰が入った、巨峰大福も大好きです。
一般常識に取られていては、イノベーションはかなわないって事でしょうね。
アカギさん、コメントありがとうございます。
巨峰大福、美味しそうですね!!
いちご大福の話を読むと、常識にとらわれないと同時に常識的でもあるという印象を受けました!