【売れるしくみのコラム No.38】マーケティングと組織づくり
マーケティング戦略と組織戦略は密接な関係にある。
・商品・サービスをどのような組織(内部・外部)で、顧客や市場へ供給していくか?
・また、顧客から得たマーケティング情報をいかに組織に届けるか?
組織の形は、市場の影響を受ける。
ここ数年「ティール組織」「ホラクラシー組織」が注目されている。
「柔軟性」「役職より役割」「各自の自主性」を重視する傾向が強くなっていることが背景にある。
情報入手が簡易になったことから、スピーディな判断がより求められているためであろう。
組織的に見ると「市場への対応スピードが早く細やかになっていった結果、組織に柔軟性や自主性が求められるようになっている」ということであり、マーケティング的に見ると「組織を柔軟にし各自の自主性が高まることで、市場に対してよりスピーディに細やかな対応ができるようになる」ということである。
提供者としての個人が、市場の一部であると考えるほうがシンプルなのかもしれない。
これまでは「組織」という境界があり、そのことで見えなかったことがあり、守られてきたことがあった。
しかし、全体的な傾向として「組織」という境界が薄くなっており、透明性や公平性を求められるようになってきた。
その結果、組織の中の個人に対する自主性、個の力の重要度が増しているのではないか。
そして、そのことと同時に、個に対して協調性が以前より求められるようにもなっている。
このように考察すれば、組織は市場の影響を受け、マーケティングと組織は密接にならざるを得ないと分かる。
ティール組織やホラクラシー組織は一過性の概念かもしれないが、会社にとって組織のあり方はより重要となる。
北林弘行
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